★ 日本人にはお香が似合う(暮らしの中の香り その2)
しばらく休んでいたお香を焚く習慣を復活した。
仏壇とは別に居間でお香を焚くようになったのは30年以上前のことだ。北海道洞爺湖に旅行した時にウインザーホテルのロービに入った途端、ほのかに漂う良い香りに私も家内も衝撃を覚えた。チェックアウトの時に何の匂いかを尋ねたところ、松栄堂の「堀川」というお香だと教えてくれた。東京に戻ってすぐに銀座の店に買いに行った。まだAmazonがない時代だ。わが家ではそれ以来ずっとこのお香を使っている。少しだけ高いのだが、すっかり気に入っているので他の品を試したことがない。
香りを説明するのは難しいが”あまーい白檀のやさしーい香り”といった感じだ。白檀は線香にも使われるがこれはちょっと香りが違う気がする。
《お香について》
お香は、大きく分けて、火をつけて使うお香と火を使わないお香に分類されます。火をつけて使うお香には、線香や抹香、錠香などがあります。火を使わないお香には、塗香や練香、芳香剤などがあります。また、お香の香りは、伝統的な香木や漢薬系と現代的な香水系に分けられます。
香木とは、良い香りを放つ樹木、またはその樹木から採れる香料のことです。一般的には、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)の3つを指します。伽羅は、沈香の中でも最上品のもので、香りが成熟するのに数百年を要するため、非常に多様で複層的な香りを持ちます。沈香は、アガロウドという樹木が虫や病気などで傷ついた部分が樹脂化したもので、甘くスパイシーな香りが特徴です。白檀は、サンダルウッドとも呼ばれる樹木で、甘く爽やかな香りがあります。これらの香木は、削って細片にして焚いたり、粉末にしてお線香や香水などに加工されたりします。
《倒流香》今回このブログを書くために、購入して試してみました。風流でとてもよいです。
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